アーリーベンチャーを志す方へ。
ポテンシャライトは2017年4月に恵比寿駅の雑居ビル4Fで創業をしています。ポテンシャライトの代表である山根は前職でも会社立ち上げに携わっておりますので、起業は2回目になります。
現在山根は33歳になりますが、この年齢で2回の起業をした経験は希だと思います。ですので、ーリーベンチャーの代表として、本音と実態を記載したいと思います。
ポテンシャライトは2017年4月に元々一緒に働いたことがある同期と2名で創業しました。
彼は外国に留学に行ったりしていたので、27歳時点で社会人経験が半年とぶっとんだキャリアで、その後国際物流の企業に契約社員として入社。1年で正社員になり(28歳の時)、その後活躍もしてキャリアアップ。事業部でも中核になったそうです。
彼が31歳の時、山根から「一緒に独立しないか」と声をかけたわけですが、彼にとっては、
・27歳 社会人経験半年の自分を契約社員ながら入社をさせてくれた
・32歳にして正社員になった企業で活躍もしている
・山根は知っているにせよ、2名で資本金500万円で独立するという不透明感
を感じていたと思います。
にも関わらず、二つ返事で「やろうか!」と回答をしてくれたのは、僕への信頼感なのか、もしくは起業へのワクワク感なのか、今となっては何が一番の原動力かはわかりませんが、今でも嬉しかったことを覚えています。
話を戻します。
僕はアーリーベンチャーの代表をしています。今、独立して2年と2ヶ月が経過しました。
そこで、アーリーベンチャーの代表をして思ったことを率直に記載したいと思います(資金調達をしていない企業と認識してください)
※賛否両論あるかと思いますが、個人的な所感をたくさん書きました。
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(1)理念、ビジョンはあるが、最初はそんなことは言っていられない
ポテンシャライトはビジョナリーな企業を創っていきたいと思っています。
ただ、創業当時はそんなことは言っていられません。資本金500万円のうち、創業初期費用で260万円が吹っ飛んでいきました。残金は240万円です。1ヶ月のコストは80万円でした。となると、3ヶ月で資金は底をつきます。
皆さんご存知だと思いますが、売上は末締、翌月末支払いです。なので、僕は4月に創業をしているので、4月の売上は5月に支払いを受けます。5月の売上は6月です。
つまり、5月に売上が上がらなければ会社はアウトです。今考えるとなぜこんなギャンブルをしたのかはわかりませんが、資金がなくなってしまうのではないか、というヒリヒリ感と戦いながら最初は仕事をしていました。ただ、すごく恵まれたことに4月に4社様より発注を頂戴しポテンシャライトは軌道に乗ることができたのですが、会社の残金は5〜7月あたりは毎日睨めっこしていました。
そういったヒリヒリ感がある中で、理念、ビジョンを第一にやっていきたい気持ちがある中で、まずは会社を潰さないこと、会社を存続させること、いやもちろん会社を成長させていくことが第一であり、最初は理念、ビジョンはありながらも後回しなんです。なので、この頃にビジョナリーにやっていく、ということは第一条件ではなかったのです。
もちろん目指したい世界観はあり、当時もお客様には伝えていたのですが、理念、ビジョンを公言できるようになったのは2017年9月頃でした。
(2)「御社はどうしたいの?」ではなく「自分はこうしたい?」と言ってくれ
「山根さんはどういう会社を創りたいのか?」
「今後どういった方を採用したいの?」
などたくさん質問を受けますが、真摯に全て回答をするつもりです。
ただ、よく考えてください。今社員数は8名なんです。そんな中で、理想の戦略もあるにせよ、今後のことなんかわかりません正直。
どのタイミングでどういった素養を持った社員が入社してくれるかによってアクションは大きく変わってきます。なので、ポテンシャライトとしてはこうしたい!という気持ちは持っていますが、それってアーリーベンチャーを目指している人材がする質問ではないのかな、と。
「自分が入社して、御社が足りていないこの部分を私が担保したい」
「御社の弱点はここなので、入社したら早急にそこを私がなんとかします」
こういった気概を持った方にきてほしいんです。
そう言われた時に、「是非お願いします」という回答を代表はするでしょう。そういった社員を採用したいです。ベンチャーの代表はいつも採用のことは考えており、一番の悩み材料なんです。そんな中でリファラル採用をしたい方と日々お会いしており、「一緒にやろう」と頑張って口説くわけですが、最終的には入社する側の「姿勢」はものすごく重要であり、
会社から何かを与えられたい、という気持ちが強ければ強いほどミスマッチです。自分で何かを担保したい、成し遂げたい、ポテンシャライトの理念、ビジョンはこれだけれども、今現状ポテンシャライトにはこれが足りないから、自分が入社したらここを飛躍させることができる、そういった想いを持って会社に入るか検討してもらいたいんです。
(3)ベンチャーに入る決断ができないのは、最終的に自分に自信がなく、且つ覚悟がないだけ
ベンチャー企業、特にアーリーベンチャーに入ることは人生の一大決断でしょう。特に大手での経験、100名以上の企業で経験をしてきた方は10名以下のアーリーベンチャーに入社することは、大きな環境の変化であり大変な決断だと思います。
ただ、そこで決断ができない時点でベンチャーに入社するべきではないかもしれません。前にブログでも書きましたが、決断というのは正解も不正解もありません。それは自分が決めるんです。
決断力がない方は、決断を正解に変えてきた経験が不足しています。つまり失敗経験のほうが多いので不正解になってしまった経験のほうが多い。
なぜ失敗してしまうのか?
“途中でやめてしまうから”
僕はコレに尽きると思います。
失敗というのは途中で走ることをやめたから失敗になります。ずっとチャレンジし続けていればそれは失敗にはなりません。その熱意も必要かもしれません。ただ、大体の社会人は途中で走ることをやめて諦めます。だから失敗になってしまい、決断が不正解になってしまうんです。
少し精神論っぽくなってしまうのですが、覚悟を決めてベンチャー企業で仕事をしてみる。失敗にならないように正解になるように決断を正解に変えていく姿勢があれば、且つその決断を正解に変えていくようフォローしてくださる代表、取締役がいるのかは重要なファクターだと思います。
繰り返しになりますが、ベンチャーにチャレンジをしたくて、ただなかなか決断ができないのであればずっと今の環境にいてください。
それのほうが貴方のためです。環境を変えることが必ずしも成長になるとは思っていませんが、アーリーベンチャーに入り経験できることは山ほどあります。カルチャーショックなほど。今の環境に留まるのであれば、その分僕らはチャレンジして、大きく成長をしていくことを横で見ていていただければと思います(表現が悪くてすみません)。
(4)「ポテンシャライトは1年後、3年後はどうなっているのか?」という山根にとっては愚問
もちろん、取引社数、売上、社員数などの想定数字はあります。
ただ、ポテンシャライトのことをよく知っていただいている方はご理解いただいているかと思いますが、基本的には新規営業は一切やらないスタンスを取っています(詳しい理由は長くなってしまうので割愛)。紳士にお客様に向き合って入れば、お客様は舞い込んできていただけるのかな、と一種安易な考えを持っています。ただ実態として2年程度仕事をしていて、少し手応えは感じています。
すみません、話を戻すと、僕にとって1年後、3年後はどうなっていたいかについては、そこまで拘ってはいません。
取引社数、売上に目標を置くと必然的にアクションは決まっていきます。それをゴールにKPI設定をすれば良いだけなので。テレアポをするのかメールアプローチをするのか、アクションの数は必然的に決まっていきます。ただ、その営業は間違いなく時代遅れになってきていると肌で感じています。
コンテンツメディアも流通していますし、SNSを用いて会社ではなく個人に依存する時代がきています。なので、会社として取引社数、売上を念頭のおいた展開をすると逆に自分の首を締めるのではないかと思っています。各業界において選ばれる者が必然的に選ばれる時代になってくると。
なので、取引社数、売上ありきで動くのではなく、外部に向けて情報発信を強化して、且つ今目の前にいるお客様に全力で支援して、その結果が取り合わせであり、取引であり、という考えを持っています。ですので、取引社数と売上は結果論なんです。ただ、このやり方が間違っていなければ、おそらく増収はし続けるのではないかなと個人的に思っています。
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上記(4)は少しズレてしまいましたが、僕が思っていることを書きました。
特にお伝えしたいのは(2),(3)です。
今回、アーリーベンチャーを志す方向けに書きました。
自身でもベンチャー立ち上げ経験があり、またポテンシャライトの顧客はベンチャー企業ばかりです。その上でエージェント業を開始しているポテンシャライトにはみなさんにお伝えできることが多々あるかと思います。ベンチャー企業への転職相談はお気軽にお声がけください。
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