【Startup’s way GWブログ10日間連続UPプロジェクト9日目】
「志望動機が思いつきません。。。」
私はこれまで2500名以上のキャリアカウンセリングをしてきましたが、ご転職の希望者様から1万回くらい言われた気がします。
「大丈夫です。必要ありません。」
にわかに信じがたいでしょうか?どういうことかを本日は解説していきます。
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☆★目次★☆
(1)履歴書では本当に必要ない
(2)面接では”ほぼ”必要ない
(3)ベンチャー面接的「志望動機」の正体
(4)代表を知る、ビジョンを知る
(5)志望動機は生き物だ
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(1)履歴書では本当に必要ない
履歴書に志望動機の欄、ありますよね。
最後まで手がつかないところです。新卒の就活時は”修正ペンを使ってはいけない”という謎のルールのもと、一生懸命1社ごとに違った動機を考えたものです。
みなさんその時のイメージが強いのか、「履歴書の志望動機」の欄を考えると、とても気が重いようです。
でも安心してください。中途採用の場合、書かなくて大丈夫です。
少なくてもベンチャー企業を受けたい方は、不要です。
志望動機が空欄なことを理由にお見送りになった候補者様はいません。
履歴書/職務経歴書は「良い候補者をあげる」役割ではなく、「マッチしなさそうな候補者を選別する」役割です。「スクリーニング」というものです。
「志望動機のある/なし」「志望動機の良し/あし」は、スクリーニングの項目ではありません。履歴書の志望動機に時間を使うなら、他のことに時間を使うことをオススメします。
ただし、項目があって空欄だと違和感がある方もいるので、
・志望動機の枠ごと削除
・項目名を”志望動機→その他or備考欄”に変更
などにするといいでしょう。
職務経歴書については、志望動機欄は自分で設けない限りは項目はないので、安心です。
※志望動機を「書くな」とは言っていません。
「書かない」からと言ってそれが理由で落ちたりしませんということをお伝えしたいのです。もちろん「書いてもいい」んですよ。
(2)面接では”ほぼ”必要ない
「ちょっと待ってください! 面接では”志望動機をお話ください”って必ず言われるじゃないですか!」
とお思いでしょう。
そうです、必ず聞かれますね。
これってあなたの考える「志望動機」とはちょっと違うんです。
あなたが志望動機を考えるときのアクションは、おそらくこうです。
- A社の経営理念・事業の方向性をホームページなどで調査
- 採用ホームページなどで求める人物像を調査
- きっと事業をこういう風に進めたくて、こういう人が欲しいんだろうと想像
- ちょうど私もそう思ってました!を作成(偶然ですね、同じ考えです!を作る)
そうするとみなさんからのご相談はこうなります。
「志望動機が一致しません。。」
そうです。その通り!
これって「会社が起点⇒無理やり自分に着地させる」という考え方です。
アクション(4).ちょうど私もそう思ってました(偶然ですね!)←ココがうまくいかないのです。
だって当然です。そんな偶然はなかなかありません。
あなたが運命的な1社を受けているのなら、それもアリかもしれません。
しかし多くの場合は、みなさんは5社とか10社とか受けているわけです。
10社全部、いや、5社全部偶然なんてはずがありません。
すると人事はこう感じます。
「なんかいかにも面接用に準備した回答だな。本心じゃないだろうな。」
「なんか薄い話だな・・・。ちゃんと考えていなさそうだ。」
志望動機は比較的面接の冒頭で行なうやりとりなので、面接は暗雲がたちこめます。
(3)ベンチャー面接的「志望動機」の正体
「じゃあどうすればいいんですか?」
その答えは、「あなたを起点に考える」です。
会社を調べあげる前に、あなたのことを良く考えましょう。
・これまで一番嬉しかったことは何か?
・これまでで一番熱中したことは何か?
・これまでで一番悔しかったこと、腹が立ったことは何か?
・これから大事にしたいことは何か?
・現職での不満、実現が難しいことは何か?
・ワクワクする瞬間はどういう時か?
・興味がある分野/職種は何か?
・身につけたい経験は何か?
・これからやりたくないことは何か?
・どういう人と一緒に働きたいか?
・どういう人とは一緒に働きたくないか?
・理想の生活、理想の1日、理想の1か月とはどういうものか?
インタビューをするように、自分自身に聞いてみましょう。ぜひこれに向き合ってみてください。
優秀な経営者やビジネスパーソンの方は、定期的にネットをオフにし数日旅館にこもって、こういったことを考える時間をもっている人が多いです。
旅館とまではいかなくても、旅先、早朝のカフェや公園など、いつもと少し違った環境で考えてみるといいですね。
ちなみに私の場合、
- 新しいことをする
- オリジナルなやり方で進める
- 成果を出す
というのがとても重要で、そして自分自身がコンフォータブルな環境です。
「あなた起点に考える」ことで、「自分自身の軸」らしいものが何となく見えてくるかと思います。
(4)代表を知る、ビジョンを知る
「あなた起点で軸」がある程度見えてきたら、今度は「企業」についてみていきましょう。
ベンチャー転職を目指すなら、こういった情報が有益です。
- 代表インタビュー
- 代表やコーポレートのtwitter
- 社員インタビュー
- ビジョン/ミッション/バリュー
- 求める人物像
★代表を知る
ベンチャーであれば、会社で一番熱量高く仕事をしているのは代表なので、「代表を知ること=その会社を知ること」です。
ベンチャー企業は人数が少ないので、代表のお考えに全く共感できないのであれば、それはお互い不幸です。直接代表と接するケースがメンバーのレイヤーでも多いので、マネージャー層に限った話ではありません。
代表の目指している世界観に共感できるのであれば、ぜひその企業のお話をきいてみるといいです!
★ビジョン/ミッション/バリューを知る
ビジョン/ミッション/バリューは次に大事です。
ビジョン/ミッション/バリュー、呼び方は会社によって異なりますが、要はその会社が大切にしている価値観のことです。
多くの困難がある中で社員の皆さんが大切にして日々仕事をしている考え方です。
メルカリさんは、3つのバリューを掲げています。
- Go Bold :大胆にやろう
- All for One :全ては成功のために
- Be Professional :プロフェッショナルであれ
どんなに成績が優れていても、ミッションの体現度が低い人は評価しないそうです。
それぐらい、ベンチャー企業にとってビジョン/ミッションは大切なのです。
★最後の仕上げ
最後に、「自分の軸」的にいいなと思った代表の言葉、いいなと思ったビジョンをピックアップします。
そして、「私は今の環境や自分自身に対してこんなことを思っている。そんな中で御社の●●なところや社長の●●なお話に魅力的に感じた。だからお話をしてみたいと思った。」
と、志望動機にしていけばいいのです。
今度は少なくても、”こじつけ、無理やり”ではありません。
なぜかというと、「あなたが起点」だからです。
(5)志望動機は生き物だ
面接に行くと、業界のトッププレイヤー(代表、マネージャークラス、人事)など、普段あなたが話をすることのない方々と出会えます。
しかも無料で。フィードバックももらえます。ありがたい限りです。
ベンチャー企業にとって「採用は命」なので、面接は会社を代表する優秀な人材が担当しています。
そういう方々と話をする中で、少しずつあなたの考え、価値観も変化していきます。
志望動機は生き物で、変化していくものなのです。
最初興味がなかったことが面白く感じたり、これまで固執していたことがさほど重要でなく感じたり。新しいヒントがたくさんあります。
最初からガチガチに理路整然とした志望動機がなくて構いません。
テンプレみたいに志望動機を暗記するのは何の意味もありません。
お話をする中で、自分のキャリアの道しるべを見つけることの方が、断然価値があります。
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★☆本日のまとめ☆★
・これまでの「志望動機」は必要ない
・志望動機は会社起点で考えない
・あなた起点で考える
・社長とビジョン/ミッション/バリューに注目する
・面接を通じて、本当の志望動機を見つける
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いかがでしたか?
5社くらい面接にいかれると、本当の志望動機に気付く方が多いように思います。
そして最終面接やご会食などを通じて、さらに志望動機を探索し、最終的に1社に決断する方が多いです。
「あなたが起点」がポイントです。
テンプレの ”こじつけ志望動機” から卒業しましょう!!
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明日は
【Startup’s way GWブログ10日間連続UPプロジェクト10日目】
いよいよ最終回です!
ポテンシャライト常勤メンバーで唯一のワーママ井上さんの
『子持ち専業主婦がベンチャーにjoinして得た4つのこと!』
をお届けします。
ママの方、女性の方、人事の方、ベンチャーで働く皆さんにぜひご覧いただきたいです。
お楽しみに!!
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