そのエージェント大丈夫?エージェントが教えるエージェントの使い方

全国に有料職業紹介(エージェント)は2万以上の事業所があり、その約3割が東京にあると言われております。大小含めると膨大な数のエージェントがあり、転職をしようとした際に、果たして一体どこにお願いしたら良いのか、と悩ましいです。
私は2回の転職活動において主に計3社のエージェントを使いました。利用した実体験と個人的な感想、エージェントの私が思うエージェントの使い方をお伝えします。


(1)実際使った3社のエージェント(個人の主観)

(2)エージェントの実態

(3)こんな求職者は困ります



(1)実際使った3社のエージェント


・インテリジェンス(パーソルキャリア)

非常に良いエージェントでした。ここは大手総合型でしたが、ふわふわした転職活動の軸で、ただおもちゃが好きだからという稚拙な理由で、「玩具メーカーの人事がやりたい」みたいな志向だったと思います。今のように未経験で応募できる人事の求人が少なかったですし、市場観にあってないマインドでした。そこから、マインドセットを整えていただき、そもそもビジネスマンとしての考え方や、自身の人生観など、どうなりたいから逆算してキャリア形成をするべきと、転職においてのコアの部分で自己認知が出来ました。私が人材業界で選考を受けるという方向性になった時、「同業で働くのであれば…」と良くも悪くも人材業界についててざっくばんにお話してして頂けました。インテリジェンス(パーソルキャリア)の担当キャリアアドバイザーがいなければ、今の人材業界にいなかったと思いますし、今回転職活動にも真っ先にその方に転職相談をしました。


・リクルートキャリア
担当のキャリアドバイザーが正直があまりやる気のないタイプでした。よくわからないながら「この人大丈夫か?」と思った記憶があります。「この仕事楽しいですか?」と何気なく聞いた質問の答えが、全然イケてなくて「色々と大変です」という回答だったのを今でも覚えています。充実して忙しいとかのポジティブな大変ではなく、かなりネガティブだったので、この方に人生相談をするかと一抹の不安を覚えました。

面談時間も50分くらいで終わってしまて、案の定、その方はご退職されるようで担当変更となりました。(人材業界あるあるですね、人の入れ替わりが一定数ある。)

後任の方とは、メールが一本来ただけで、特に接触がなかったにも関わらず、ある企業から内定が出た瞬間にすごい数の電話がかかってきました。電話の量の多さに驚き、もともと全く志向性が違う第二志望群だったので、メールで辞退とその理由をお伝えしたところ、怒られたという苦い思い出があるエージェントです。


・マイナビ

転職活動の後半で登録に行ったので、ポイントで求人を紹介をしてもらっていました。転職の軸も固まっているし、面接慣れもしていたということもあり、一番内定が出たのはマイナビ経由の案件でした。実際に活動中に一番会う接点数が多かったのはマイナビのキャリアアドバイザーでした。丁寧にフォロー頂いたおかげ、何社か内定をもらったのですが、クロージングをされずにフラットに一緒に考えて、最後意思決定をすることが出来ました。もうマイナビはご退職されてしまいましたが、このキャリアアドバイザーは、6年経った今でも、定期的に飲みに行くというほど仲の良い関係性です。


・2回目のリクルートキャリア

前回の苦い思い出もありつつ、求人数は圧倒的に多いので、求人紹介をしてもらおうとリクルートキャリアに登録。前回の苦い思い出があったので、正直あまり期待していなかったのです。私が同じエージェント出身だからというのがあったかもしれないですが、実際はとても丁寧な対応をしていただきました。なんなら期待値をはるかに超えるカウンセリンでした。私も見習いたいと思うくらい、より深いところまでカウンセリングをしていただき、新しい自己認知ができました。しっかりと2時間くらい面談していただき、求人も、かなり幅広く紹介していただきました。転職意欲がそんなに高くないのに、志向性にあった求人を定期的に紹介がきたのはさすが大手の求人保有数です。


・2回目のパーソルキャリア

1回目にインテリジェンスを使った際のキャリアアドバイザーとは、その後も仲良くさせててもらっていました。今回、転職活動もパーソルキャリアにはご支援いただこうと思っていたので、改めて連絡を差し上げましたが。当時のキャリアアドバイザーは転勤になっていたため、別の信頼できる方にご紹介いただきました。内部の方からのご紹介なので、とてもご経験が豊富で面接対策含め親身になって対応を頂けました。


2回の転職で3社のエージェントを使った感想は

・大手総合型は求人量が圧倒的、毎日しっかり求人が届く

・キャリアアドバイザーは相性が大事(合わなかったら担当変更しても良い)

・可能であればエージェント内部の方にキャリアアドバイザーをご紹介いただく



(2)エージェントの実態

弊社代表の山根のブログです。エージェントを使う際にはぜひ参考にしてみてください。

エージェントのサービスクオリティがわかるかもしれない「月間何名面談してますか?」という質問

転職市場において、エージェントサービスを使うのはごく一般的になってきました。転職の市況観も非常に良い、ある程度、人材の流動性のある業界ですが、経験者採用は非常に難しく、未経験を採用するケースが多くなってきました。

私自身、販売職から未経験でエージェント業務をスタートしました。当時研修という研修はなく、新規求人獲得のためのテレアポから案件の成約まで、全てはOJTでした。OJTは実務に沿っているので、即実行ができるメリットはありますが、教わる先輩によって言っていることが違うのはあるあるです。

しっかりと教育体制が整っていれば良いのですが、教育もされないまま、面談を開始するケースが多いです。そう言った場合何が起こるのでしょうか。しっかりとしたキャリアの提案や、市場観の話ができなかったり、本人の意向ではなく、「とりあえず全部応募してみましょう」と興味のない企業に応募を促されたり、(候補者によっては、大量に応募すること必要ですが、)会社の方針であったり、KPI管理が非常に厳しいのです。

KPI管理も厳しいので、売上必達主義なエージェントも多いのも実情です。ご入社される方の決定年収の30%前後が、手数料としてエージェントFeeになります。売上必達主義なエージェントですと、今まで事務的な連絡しかなったのに、内定が出た瞬間に電話がひっきりなしにかかってきたりします。エージェント都合で回答期限を区切ったり、そんなエージェントには要注意です。

エージェントには、初回面談含め出来るだけ、ざっくばらんに自身のご経験やご希望をお伝えしてください。本音ベースで接触することをおすすめします。また、複数社エージェントを利用されている方で、他のエージェントを利用されている事を気まずいのか、変に気を遣ってか、お話されない方もいます。
他社状況や志望度合いなどは各エージェントに随時共有した方が良いです。特に志望度合いが高い会社を優先して選考を進めた方が良いので、そういった希望も合わせてお伝えする、うまい具合に進めてもらえるからです。

面接日程をする際の連絡は、基本1営業日以内がおすすめです。、必然的にタイムラグが生じます。業務の都合ですぐに候補日をあげられない場合でも、その旨だけでも連絡した方がベターです。求職者側で滞留しまった場合、エージェント側から企業側への返信が1営業日かかると、書類選考通過の連絡から日程回収の連絡まで、非常に時間がかかってしまう事になります。スピード感早いベンチャーや、興味が高い企業であればあるほど早めに返信を返した方が良いです。その方が興味が高いことが伝わりやすいです。


(3)こんな求職者は困ります


・面接直前にメールでリスケ連絡、2回以上のリスケ

エージェント歴6年くらいですが、何回も遭遇したことある面接直前のメールでのリスケ依頼。現職中でですと、夜の面接の時間帯に急な業務が入ってしまうこともあると思います。それは致し方ないことですが、面接当日のリスケ依頼は電話でも一方入れるのがベターです。面接開始10分前にメールでリスケの連絡を頂いたことがありますが、エージェントも常にメールをチェックできる状況ではないため、せめてお電話頂ければ自分が対応できなくても別の者が対応出来たりします。2回以上のリスケはスケジュール管理が出来ない人という印象を与えお見送りになる場合もあるので、ご注意ください。企業側も時間を調整して求職者をお待ちしている状態です。


・内定承諾後の辞退

内定承諾をするということは、その会社に入るという覚悟を決めるということです。内定を承諾するということは、企業側の採用活動を終了させ、入社受け入れのために備品を購入し、席替えをしたり、入社の準備をしているのです。かなりの労力をかけていますので、内定承諾後の辞退は困惑されます。意思決定をすることにおいてしっかりと納得感と覚悟を持って意思決定をしましょう。


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以上、いかがでしょうか。

エージェントは総合型から業界・職種特化型、分業型や両手型、大手企業や個人でやっているエージェントなど本当に様々です。

大切なキャリア選択をする上で、しかっりとサポートしてもらえるエージェントと出会うことが転職活動の第一歩なのです。