スタートアップのエンジニアとして働くメリットは?未経験でも問題ない?

現在、大手企業でエンジニアとして働いていて、スタートアップ企業にチャレンジしたいと思っている方は多いのではないでしょうか?


筆者はベンチャー企業の採用コンサルティングを160社以上しておりますが、事実として大手企業出身のスタートアップ企業に所属しているエンジニアは多いです。


このブログはスタートアップのエンジニアとして働くメリット、デメリットを中心に記載していきたいと思っています。

スタートアップのエンジニアは未経験でもなれる?

まず大手企業出身でスタートアップ企業未経験というエンジニアの方は全く問題ありません。


ただ大手企業と比較するとスタートアップはエンジニアの人数が少ないため、求められるスキルの幅広さやレベルは高いです。


また、実務未経験でも独学で勉強をしたりスクールに通っている方でスタートアップにジョインをする事例も増えてきています。

スタートアップのエンジニアとして働くメリット

スタートアップでエンジニアとして働くことにって得られるスキル、経験は様々あります。大手企業は老舗中小企業では得られないことが多々あるのです。


(1)幅広いスキルを得ることができる

大手企業は職域で担当を分けています。サーバーサイド、フロントエンド、インフラ、スマホなど各々担当がおります。スタートアップはほぼ全て担当しなくてはなりません。そのため必然的にフルスタックエンジニアが生まれるのです。



(2)技術選定から携わることができる

何の言語、ツールを使うかは入社をしたときに決まっていることが多かったかと思います。


スタートアップ企業は貴方が入社をしたあとに様々な機能開発を進めることが多く、機能別に言語を変えることもあるでしょうし、細かいツール選定も貴方がやることがあります。


「このツールはあまり使いたくないのにな」と思いながら使っていることもあるかと思いますが、スタートアップは技術選定から携わることができるのです。


(3)サービスの企画にも携われる

昨今のサービス開発において、エンジニアが最も重要な役割を担うと言っても過言ではありません。


スタートアップにおいてプロダクトマネージャーは社長であることが多いですが、社長がエンジニア出身であってもそうではなくても、エンジニアである貴方がサービスの企画や改善などに携わっていただくことが多いです。


企画はディレクターが担当している、というわけではなく貴方も入り込んで欲しいのです。


スタートアップのエンジニアとして働くデメリット

メリットは上記しましたが、逆にデメリットも存在します。一つ一つ見ていきましょう。

(1)エンジニア以外の業務を担当してもらうことも

数名のスタートアップではエンジニアは貴方だけ、ということもあるでしょう。


他メンバーはセールス担当だとしたら、社内に貴方だけしかおらず、電話がかかってきたり、郵送が届いたり、問い合わせメールが届くかもしれません。


もちろん貴方しか社内にはいないため対応しなくてはなりません。スタートアップのエンジニアにとって、職務は技術的な側面だけではないのです。


(2)給与はダウンすることも

以前と比較してスタートアップ企業でも高い年収を担保してくれる企業も増えてきましたが、やはり収益が安定しないスタートアップ企業も存在するため、給与がややダウンしてスタートをする可能性もあります。


ただ給与以上に得られることが多くあるのがスタートアップですので、その点は認識しておきましょう。


(3)社長との相性が合わないと働きにくい場合も

スタートアップのエンジニアにとって社長との相性は非常に重要です。


社長がエンジニア出身かどうか、そしてエンジニアへの理解があるかどうかは入社前に確認しておきましょう。


相性が悪い場合はエンジニアにとって働きにくい環境となってしまっている可能性が高いのです。

スタートアップのエンジニアに向いている人

では、どういったエンジニアの方がスタートアップに向いていると言えるのでしょうか?一つ一つ解説していきます。


(1)とにかく何でも経験をしたい方

前述した通り、スタートアップのエンジニアは幅広い職務を担当していただくことになります。


技術的な職務以外にも、会社のためになることを幅広く対応していただかないとなりません。


幅広い経験を得たい、エンジニアの職務のみならずスタートアップに必要な様々な業務にて会社に貢献したい、と思っていらっしゃる方はスタートアップのエンジニアに向いていると言えるでしょう。


(2)仕組みを自ら創っていける方

これはエンジニアに限った話ではありませんが、スタートアップは大手企業のようにありとあらゆる仕組みが整っていません。


「え、これもないのですか?」と毎日思うことになるでしょう。そのため、エンジニアとしての職務、それ以外の職務にも仕組みを自ら創っていける方でないと難しいかと思います。


スタートアップのエンジニアに向いていない人

逆にスタートアップのエンジニアに向いていない人の特徴もはっきりしています。解説していきます。


(1)業務内容にこだわりがある方

「僕はこの業務をやりたいのです」という希望がある方はスタートアップのエンジニアとしての職務はミスマッチです。


前述した通り、スタートアップ企業はありとあらゆる業務に対応していただく必要があります。自身の希望やこだわりは二の次になる可能性が高く、幅広い業務を経験できる反面、業務内容にこだわりがある方はミスマッチになるのです。


(2)別職種の方に調和が取れない方

大手企業だとエンジニアはエンジニアとコミュニケーションを取っていれば良い、という環境もありますが、スタートアップではそうはいきません。


エンジニアが数名しか在籍しておらず、セールス職などエンジニアとは大きく異なる業務を行なっているメンバーが隣の席にいます。


そういった職種の方とコミュニケーションを取らなくてはなりませんので、調和が取れない方は難しいかと思います。


スタートアップのエンジニアへの転職事例

では、スタートアップのエンジニアへの転職の代表例をご紹介したいと思っています。


(1)大手企業出身のAさんの事例

Aさんは1000名程度の大手企業でサーバーサイドエンジニアとしてJavaを用いて開発を進めていました。


フレームワークも古く、且つサーバーサイド開発の中でも限定的な業務を3年間ずっと続けており、ある程度新しい技術を用いて幅広くエンジニアとしてスキルアップをしたいと感じていました。


そこで10名のスタートアップ企業に転職したのです。2人目のエンジニアとしてジョインをしたAさん。言語はGo言語を使って、且つフロントエンド、スマホ開発、またインフラ設計/構築などにも携わることができる環境でした。Aさんにとっては最高の環境だったのです。



(2)ベンチャー企業出身のBさんの事例

Bさんは100名程度のベンチャー企業でフロントエンドエンジニアとして従事していました。


その企業は30名ほどエンジニアが在籍しており、職域で担当が分けられており、エンジニアは分室で業務を行なっていました。


ただBさんはビジネスサイドにも興味を持っており、エンジニアは開発をするだけ、という風潮に懸念を感じていました。

そこで数名のスタートアップ企業に転職をしたのです。技術センチはもちろんのこと、サービスの企画から入り込んでいただくため、エンジニアとしての職務に加えディレクターも兼務するようなポジションに。


Bさんは自身の希望する領域にチャレンジできる環境を実現しました。



エンジニアがスタートアップに転職するときにおすすめの方法

では、エンジニアがスタートアップに転職をするときはどういった手法があるのでしょうか?解説していきます。


(1)Wantedlyでスタートアップを検索する

現在日本の転職関連サイトの中で、掲載料金が安く、且つスタートアップが目立ちやすいサイトはWantedlyです。


企業側としても、月額4万円前後からスタートできるサイトですので、スタートアップの掲載も多くあります。スカウトメールが届くこともありますので、ご登録いただけると良いかと思います。

(2)スタートアップ専門エージェントに登録する

正直、スタートアップは当たり外れを見分けることは難しいです。


どのスタートアップも夢を叶えるために一生懸命事業を行なっていますし、そういった姿を見るとつい入社をしたいと思ってしまいます。


ただ、スタートアップ企業の中でもオススメな企業とそうではない企業があります。


スタートアップ専業エージェントに意見をいただいたほうが良い転職先が見つかることが多いのです。


当社ポテンシャライトはこれまで160社を超えるスタートアップ/ベンチャー企業の採用支援を行ってまいりました。つまり160社の人事代行をしておりましたので、スタートアップには非常に詳しいかと自負しております。

スタートアップへのご転職はポテンシャライトにご相談ください