「ベンチャー(スタートアップ)企業は働く時間が長い」
という認識をされている方は多いかと思うのですが、「働く時間が長い」と言う考え方自体が間違っています。むしろ固定労働時間を設定されている大手企業よりも働き方は柔軟でしょうし、成果さえ出していれば、就業時間に縛られる事はありません。
では、なぜベンチャー(スタートアップ)企業は結果的に働く時間が長くなるのか。
理由を記載します。
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(1)仕事に上限がないから
まず「これだけやっておけば良いか」という仕事の上限を低く設定する方はベンチャー企業ではミスマッチです。世の中に新しい価値を提供しようとしている企業が多いことから、スピーディーに且つ高いレベルで成功モデルを創出していかなければなりません。となると、「これだけやっていけば良いか」ではなく、「できるだけ(最大限)やっておこう」というスタンスになります。無理なくコツコツ決められたことを決められた時間に仕事をしたいのであれば、ベンチャー企業を選ばないほうが良いと思います。
(2)すぐに競合他社が出てきてしまう可能性が高い
前述した通り世の中に対して新しい価値を提供するベンチャー企業が多いです。事業立ち上げた当初は競合は少ないですが、年々競合が増えていきます。最初は模索しながら事業を進めていることが多いですが、事業の在り方が固まってきたタイミングくらいで、競合他社が自社よりも料金が安いサービスを提供し始めたり、プロモーション(広告)を猛烈な勢いで出し始めたりします。
そうなると顧客となる方々はそちらを選んだりしていきます。以前にupした「ベンチャー企業の解体新書」というブログにも記載しましたが、ベンチャー企業は吹けば飛びます。そこそこうまくいって調子に乗ったタイミングですぐに競合から追い抜かれて自社の顧客は他社に帰属してしまうことは多々見受けられます。そういった危機感と常に隣り合わせで仕事をしなくてはならないので、競合他社が広告を強化したタイミングなどは、猛烈に対策を取らなければならないですし、「ここだ!」と思ったタイミングでは猛烈に仕事をしなくはならないのです。
(3)成功モデルが確立されてないから
世の中に存在する多くの仕事は前任者が作ってくれた「仕組み」に沿って進めていきます。感覚値ですが世の中の仕事の95%程度はそういった仕事なのではないでしょうか。
ただ、ベンチャー企業は成功モデルや「仕組み」が存在しません。なぜならば何が成功かまだわかっていないため、高速でPDCAを回しながら成功モデルを模索します。さらに、PDCAを回す時に数字的観点が必要なため、何が要因で成功したのか、何が要因で失敗したのかなどは数値を用いて毎日分析していきます。
そのため、これまで前任者が作ってくれた「仕組み」に沿った仕事をしていた方は、この仕事がプラスオンをされると思ってください。もしあるベンチャー企業で自分が担当してる仕事を、自分だけが担当している場合、もし成功したとしてもそれが「仕組み」になっていなければその企業の資産にはなりません。たまたまの成功は意味がなく、再現性を生んでいかなければなりません。
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「新しいことがしたい」
「0から1を生み出すような仕事がしたい」
「裁量権が大きい会社で働きたい」
このあたりがベンチャー企業で働きたいと思ってる方の動機だと思いますが、これらは認識していただくとミスマッチは少ないかと思います。
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