デザイナーとしてキャリアをスタートしたいけど、経験が浅いから最初の一歩が踏み出せない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
スタートアップは即戦力採用!と言われるので、不可能と思っている方も多いかもしれませんね。
現在、スタートアップではデザイナーがとても重要なポジションになっています。
以前は難しい開発技術を競い合っていたスタートアップも、最近はデザインに重きをおいています。
なぜなら細かい技術の違いはプログラミングができない一般のユーザにはよく分かりませんが、デザインの良し悪しや好みは多くのユーザに認知されるからです。
スタートアップのデザイナーは、大変面白い職業です。
本日は、スタートアップ専門の転職エージェント ポテンシャライトが、スタートアップのデザイナーになる道について解説します。
スタートアップのデザイナーは未経験でもなれる?
そもそもスタートアップのデザイナーには未経験でもなれるのでしょうか?
答えは「簡単ではないが可能」です。全く「デザインのデの字も分からない」方は難しいです。
ただ、実務経験はないものの独学や趣味でデザインを学んでいる方は可能性があります。
スタートアップのデザイナーの主な業務内容
それでは、スタートアップのデザイナーはどんな仕事をしているのでしょうか。
デザイナーといえどデザインばかりをしているわけではありません。
エンジニアと技術について話し合ったり、ユーザを拡大するためにマーケティングを兼任したり、時にはカスタマーサクセスからユーザの声を聞いたり、営業に同行したり。
これってデザイナーの仕事なの?と思う仕事もスタートアップではたくさん舞い込んできます。
スタートアップのデザイナーとして働くメリット
それでは、スタートアップのデザイナーとして働くメリットはなんでしょうか。詳しくみていきましょう。
関わる業務の幅が広い
WEBデザイナー、アプリデザイナー、UIUXデザイナーなどの求人を目にすることが多いでしょう。
いずれにしても、スタートアップにはデザイナーが大勢いるわけではありません。
大手だとデザイナーの組織も細かく分かれていて、自分が担当できる範囲が限られています。
スタートアップであれば、自分一人で担当できる業務の幅が広いです。
つまり成長のスピードを実感できるでしょう。
デザインができる
当たり前では?と思った方も多いかもしれませんね。実は大手だと、実際のデザインの部分を外注するケースが多いのです。
- 憧れの●●社に入ったけど、デザインをやっているのは外注さんだった
- 社長の好みでデザインが決定してしまうので、自分のやりたいデザインの意見を言える場がない
大手に勤務されるデザイナーの方のお悩みで多い事例です。
その分スタートアップだとデザイナーの人数は非常に少ないですし、社長と直接話す機会も多いです。自分の仕事のやりがいを時間しやすいでしょう。
ユーザの声が聞ける
大手に入った場合、自分の作ったデザインをユーザに見てもらうまで、どれくらいの時間がかかるでしょうか。仕事を任せてもらえる頃には、随分時間がかかってしまうでしょう。
その分、スタートアップですとβ版→α版→本リリースまで、一気に駆け抜けていきます。時にはユーザの酷評や、山積みの課題に疲れてしまうこともあります。
しかし自分のデザインが短期間のうちにユーザの目に触れ、多くの反響を手にするのは、何事にも代えがたいやりがいになるでしょう。
スタートアップのデザイナーとして働くデメリット
一方で、いいことばかりではありません。
もちろんスタートアップを選ぶデメリットもあります。具体的に解説していきます。
研修が整っていないのでついていけない
スタートアップは人が少なく仕事が多いので、十分な研修が行なえません。
未経験なので学ばせて欲しい!とおっしゃる方がいますが、学校ではないのでこういった受け身な考え方の人はスタートアップでは苦しい思いをするでしょう。
ある程度は自分で勉強してキャッチアップしていかなければなりません。もし手厚い研修を受けたいなら、大手の制作会社などで経験を積むのがよいでしょう。
あらゆるリソースが少ないのでキツイ
スタートアップは資金やメンバーが不足しています。いつまでにこのプロダクトを完成させないと資金がショートする、など厳しい環境に直面することもあります。
ただでさえ少ない人数で多くのタスクを行なっているので、ギリギリの環境で仕事をすることを覚悟しましょう。
給与が下がって大変
これはスタートアップに限った話ではないのですが、未経験でチャレンジしたければ、給与は現職より下がります。
会社としては「未経験=新卒」を採用するのとほぼ変わりませんので、新卒並みの給与になる場合もあるでしょう。
未経験でなくても、大きな年収アップで転職は難しいでしょう。給与が下がってもチャレンジしたい仕事なのかを今一度考えてみましょう。
スタートアップのデザイナーに向いている人
スタートアップのデザイナーにはどんな人が向いているのでしょうか?
ただ単にデザインがうまい人というわけでもありません。具体的にみていきましょう。
自ら学んでスキルアップができる人
スタートアップでは、人的リソースが不足しています。
一人で何役もこなさなくてはいけません。入社早々からというのは難しくても、あらゆる役割に興味をもち対応できるスキルの幅を広げていく必要があります。
先ほども述べたように、「教えてもらう環境」は十分ではありません。独学したり、勉強会に参加したりと自分でスキルを伸ばしていく必要があります。
または副業で他社のデザイナーをしてスキルの幅を広げる方も増えています。
他のチームと連携してアクションがとれる人
大手からいらっしゃる方が驚くのが、デザイナーがデザイナー以外の人と仕事をする機会が多いことです。
エンジニアと実装や工数の修正したり、経営陣と予算感を話したり、営業と売り方について議論したりと社内のあらゆる人と関わることが多いです。
お互いによいプロダクト、プロジェクトにするために何をどうすべきか、といった思考を回していく必要があります。
チームで仕事をする機会が増え、プロダクトや会社が何を目指しているのか、課題は何でアクションはどうするか、常に考え続ける日々になります。
スタートアップのデザイナーに向いていない人
逆にスタートアップのデザイナーに向いていないのは、どんな人でしょうか?
スタートアップの人事代行も行なっているポテンシャライトがみてきた、マッチしない方をお伝えします。
デザインだけしたい人
デザインだけがしたい方はスタートアップは不向きです。
スタートアップは人数が少ないので、ここからここまでが自分の仕事と限定する方は居心地が悪いでしょう。
また、他の職種の方とチームを組んで仕事を進めるスタートアップも多い(例えば1つのチームにエンジニア/デザイナー/マーケ/カスタマーサクセスがそれぞれ配置されてプロジェクトを行なうなど)ので、部署をまたぐコミュニケーションが頻繁です。
自分のデザインを絶対に譲りたくない人
スタートアップの場合、ギリギリの環境でプロダクトを制作しています。納期が短く少ない人数でタスクを行なっています。
あなたの考える素晴らしいデザインを、工数の関係で断念しなくてはいけない場面もあります。
その時ベストな判断だとジャッジされ、デザインも折り合いをつけていく必要があるのです。
スタートアップのデザイナーへの転職事例
それでは具体的にどんな事例があるかをご紹介します。
・大手のメーカーにお勤めだったAさん(20代)
美大を卒業後、新卒学生に人気のメーカーに就職した3年目のAさん。
大手で安定した会社に入社できたことは嬉しかったそうですが、実際に担当している仕事は範囲がせまく、社内調整などデザイン以外の仕事も多かったそうです。
また、肝心のデザインは外注さん任せのことが多く、Aさんはコンセプトを長い期間で検討して、制作物をチェックするような仕事がメインでモヤモヤとされていました。
そんななか同期の友人と食事をする機会があったそうです。
スタートアップに入ったご友人は忙しそうでしたが、自分でどんどんデザインをしていて羨ましく感じたそうです。
このままでは自分のスキルが伸びないのではないか...と不安に感じたAさんは、転職活動を開始されました。
まず、初めての転職で右も左も分からなかったので、エージェントを2社利用されました。
なかなか書類が通過せず苦戦していたようですが’、ポートフォリオを作成し、面接の練習を行なうことで転職活動がうまく行き始めました。
そして大手消費財メーカーと、SaaS系のスタートアップの2社から内定を獲得されました。若いうちに挑戦したい気持ちが強く、最終的にはスタートアップに転職されました。
入社してみるとスピード感がこれまでと全く異なりついていくのに必死!とのことですが、裁量がとても大きく、自分がプロダクトを作っている実感がもてているそうです。
デザイナーがスタートアップに転職するときにおすすめの方法
デザイナーがスタートアップに転職を目指す場合、どのようなアクションが有効でしょうか。オススメの方法を教えます!
ポートフォリオを作成する
デザイナー志望の方に欠かせないのは、ポートフォリオです。
ポートフォリオとは、ご自身の作品集のことで、デザイナーの活動では、履歴書や職務経歴書より大切です。ポートフォリオをもとに面接が行なわれることも多いので、まず用意をしておきましょう。
特に未経験の方を企業が採用検討する場合、どの程度のことはお願いできそうかを判断する材料になります。
経験が浅い/未経験の方は、デザインスクールや趣味でデザインしたものを集めてみましょう。美大に通われていた方は学生時代の制作物を入れるのもいいでしょう。
なんでもかんでも集める方がたまにいますが、サイト自体のデザインを見られていますので、相手にアピールしたいことを考えて必要なものをチョイスしましょう。
Wantedlyに登録する
Wantedlyとは、月間200万人が利用するビジネスSNSです。気になる企業には「話を聞きたい」ボタンを押して、カジュアルな面談をリクエストできます。
他の転職サイトからの応募に比べて、気軽に企業にコンタクトができるのが魅力です。
そんなWantedlyは、履歴書、職務経歴書代わりにあなたのキャリアを記載することが可能です。それだけでなく、ポートフォリオを登録することができます。
また、Wantedlyに掲載されてない企業に応募する際も、ご自身の参考資料としてWantedlyのページURLをお伝えするのも良いでしょう。
ベンチャー業界に詳しいエージェントに相談する
ここまでスタートアップのデザイナーについて、メリット/デメリット、向いている人/向いていない人、オススメの転職方法を解説してきました。
もっと詳しい話を聞いてみたい、自分が向いているか不安、どんな企業があるか知りたい方は、スタートアップに詳しい転職エージェントに相談してみましょう。
当社ポテンシャライトでも、スタートアップ、ベンチャーに特化した転職エージェントとしての経験を積んでまいりました。
転職相談はいつでも無料でお受けしています。
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